設定ファイルの作成・編集
Tomcat と MC の接続に必要な2つのファイルを作成・編集します。
対象となるファイルは以下の通りです。
項番 | ファイル名 | 作業の目的 |
---|---|---|
1 | mc.xml | BizRobo! が使用する DB 情報を記述します。 |
2 | server.xml | Tomcat のログ情報や通信関連情報を記述します。 |
ファイルの表示確認
以降の手順ではファイルの拡張子を確認します。
拡張子が表示されていない場合はファイルの表示確認の手順で表示してください。
mc.xmlを作成する
「mc.xml」を新規に作成します。
-
以下のTomcat内フォルダを開きます。
※ Tomcatのインストールフォルダが通常と異なる場合は適宜読み替えてください。
-
テキストファイルを作成します。
開いたlocalhostフォルダで右クリックし①[新規作成]>②[テキスト ドキュメント]を選択しファイルを作成します。
-
テキストファイル名を「mc.xml」に変更します。
-
「mc.xml」を開きます。
①「mc.xml」を右クリックし、②[プログラムから開く]>③[サクラエディタ]を選択します。
プログラムから開く設定
サクラエディタをインストールしているにも関わらず見当たらない場合は、①「mc.xml」を右クリックし、②[プログラムから開く]>③[別のプログラムを選択]から④[サクラエディタ]を選択して⑤[OK]をクリックしてください。
-
mc.xmlに以下のソースコードをコピーして貼り付けます。
以下実際のファイルイメージとなります。
-
貼り付けたソースコード内の設定項目①~⑤を構築環境に応じて修正します。
No 項目 値 ① DBユーザー名 例 BasicRoboUser
DBにログインする際のユーザー名を指定します。② DBユーザーのパスワード 上記DBユーザー名のパスワード ③ DBサーバーのホスト名 または IP アドレス 例 machine_name または 192.168.1.123
基本的にはホスト名を利用してください。
IP アドレスを使用する場合は固定IPにしてください。
DHCP サーバ利用の場合は、サーバでも固定するようご注意ください。
本手順は「IPv4」を想定しています。
ホスト名、IPアドレスが不明な場合はホスト名とIPアドレスの確認方法をご参照ください。④ DB 接続ポート番号 例 3306
DBとMCの接続ポートを指定します。上記はデフォルトポートの値です。⑤ リポジトリ DB 名 例 BASICROBO_MC
MCのログ保存先を指定します。上記はMySQLで作成したデータベース名です。 -
下記のように修正が完了したら上書き保存し、テキストエディタを閉じます。
以上で、mc.xmlの作成は完了です。
server.xmlを編集する
server.xmlを編集し、POST通信の上限値とアクセスログの記録方式を変更します。 これにより、POST サイズとパラメータ数が上限に達し、エラーが発生することを防ぎます。また、接続エラーがあった際にリクエストメソッド/HTTPステータス/レスポンスサイズを記録することで対処法を把握しやすくします。
POST送信のパラメータの上限について
利用増によって POST 送信のパラメータが上限に達した場合はさらに上限を増やしてください
-
以下のTomcat内フォルダを開きます。
※ Tomcatのインストールフォルダが通常と異なる場合は適宜読み替えてください。
-
「server.xml」のバックアップを作成します。
「server.xml」をコピーし複製を作成します。作成した複製ファイルのファイル名を変更するか、他の場所に退避してください。
-
POST 通信の上限値を変更します。 server.xml内で以下の文字列を検索します。Ctrl + F を押し、検索画面を表示して検索します。
検索文字列
Connector port="8080" protocol="HTTP/1.1"
以下を参考に、検索した文字列以降に「変更後」の赤字コードを追加します。変更前: <Connector port="8080" protocol="HTTP/1.1"
connectionTimeout="20000"
redirectPort="8443"
/>変更後: <Connector port="8080" protocol="HTTP/1.1"
connectionTimeout="20000"
redirectPort="8443"
maxParameterCount="50000"
maxPostSize="10485760"
/>
追加コード(上記赤字部分)
-
アクセスログの設定値を変更します。 Ctrl + F で検索画面を表示し、以下の文字列を検索します。
検索文字列
Tomcat のログの保存場所を変更するため、検索した文字列以降の記載を以下の通りに変更します。
※保存先フォルダの作成は、以降の手順で実施します。変更前:directory="logs"
変更後:directory="C:/LOGS/TOMCAT/LOCALHOST_ACCESSLOG"変更後コード
ステータスをログに記載するため、以下の通りに変更します。
変更前:pattern="%h %l %u %t "%r" %s %b"
変更後:pattern="%h %l %u %t %r %s %b (%T)"変更後コード
-
上書き保存し、テキストエディタを閉じます。
以上でserver.xmlの編集は完了です。
ログ保存フォルダを作成する
server.xmlに記載した、ログを保存するフォルダを作成します。
-
コマンドプロンプトを開きます。
-
フォルダを作成します。
コマンドプロンプトに以下のコマンドをコピーして貼り付けます。
入力コマンド
-
フォルダが生成されていることを確認します。
エクスプローラーを開き、アドレスに以下をコピーして貼り付け後Enterを押してフォルダの存在を確認します。
以上で、ログ保存フォルダを作成は完了です。