Tomcatの設定
Kapplets をインストールした Tomcat に対して、「Kapplets の環境情報」や「データベースの情報」などの設定を行います。
設定は以下の 2 つのファイルで設定します。
項番 | ファイル名 | 用途 |
---|---|---|
1 | kapplets.xml | Kapplets が使用するスキーマ(データベース)の情報を設定 |
2 | application.properties | Spring Boot の設定ファイル。Kapplets の環境情報を設定 |
kapplets.xmlの設定
kapplets.xmlの設定について説明します。
kapplets.xmlの設定値について
設定値に誤りがあるとKappletsにアクセスした際にエラーが発生しますので、慎重に進めてください。
Tomcatが起動している場合は停止して進めてください。
Tomcatの停止方法
サービスを起動して、Apache Tomcat 9.0を停止します。
設定手順
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kapplets.xml ファイルを作る
「[Tomcat インストールフォルダ]\conf\Catalina\localhost」フォルダ配下に「kapplets.xml」ファイルを作成します。
※ Tomcatのインストールフォルダが通常と異なる場合は適宜読み替えてください。Tomcat9.0の場合の格納先
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kapplets.xmlにコードを設定する
作成したxmlファイルにコードを貼り付け、環境に応じて設定値を変更します。
テンプレートは以下になります。
ハイライトの行を設定環境に応じて設定してください。アドレスの設定値について
「MCのアドレス」と「Kappletsのアドレス」は 「localhost」または 「127.0.0.1」を利用しないでください。
設定値としては、 「サーバーのIPアドレス」または 「サーバーのホスト名」をご利用ください。
ブラウザでKappletsにアクセスする時は「kapplets.xml」で定義した「Kappletsのアドレス」にアクセスするため「localhost」などを設定するとユーザーの端末からKappletsにアクセスできなくなります。kapplets.xml
No 項目 値 ① DB ユーザー名 Kapplets SCHEMAにログインするユーザー名 ② DB のユーザーパスワード 上記DB ユーザー名のパスワード ③ DB のホスト名またはIPアドレス 例 machine_name または 192.168.1.123 ④ DBのポート番号 例 3306 ⑤ Kappletsのスキーマ名 例 kapplets ⑥ MCのホスト名またはIPアドレス 例 machine_name または 192.168.1.123 ⑦ MCのポート番号 例 8080 ⑧ Kappletsのホスト名またはIPアドレス 例 machine_name または 192.168.1.123 ⑨ Kappletsのポート番号 例 8080
以上でkapplets.xmlの設定は完了です。
設定を反映する場合は、各設定項目を編集しファイルを上書き保存した後にTomcatを起動してください。
application.propertiesの設定
下記の3つのKappletsの設定について説明します。
但し、これらの設定は必須ではありませんので、必要に応じて設定してください。
プロキシサーバー利用時の注意点
プロキシサーバーを利用する場合「プロキシサーバーの有効化」を必ず実施してください。
初期設定では、プロキシサーバーの設定は“無効”です。
application.propertiesファイルの格納先
「Tomcat インストールフォルダ」\webapps\kapplets\WEB-INF\classes フォルダ配下にある「application.properties」ファイルをテキストエディタで開きます。
※ Tomcatのインストールフォルダが通常と異なる場合は適宜読み替えてください。
Tomcat9.0の場合の格納先
Tomcatの停止について
Tomcatが起動している場合は停止して進めてください。
停止方法はこちらをご参照ください。
プロキシサーバーの有効化
「kapplets.services.mc.connection.proxy.enabled」の設定値を「変更後」の赤字「true」に変更します。
変更前:kapplets.services.mc.connection.proxy.enabled=false
変更後:kapplets.services.mc.connection.proxy.enabled=true
application.properties
Kappletsに反映されるまでの時間設定
KappletsはMCと一定間隔で通信を行い、リポジトリ内の各データ(ロボットファイルなど)を同期します。
以下の編集文字列にある設定内容を書き換えることでそのKappletsが行う同期時間間隔を変更できます。(単位:秒)
下記「変更後」ある赤字の「秒数」2か所を変更します。2カ所の「秒数」は同じ値を設定してください。
変更前:kapplets.services.mc.caching.descriptions.life-time=300
kapplets.services.mc.caching.robots.life-time=300
変更後:kapplets.services.mc.caching.descriptions.life-time=秒数
kapplets.services.mc.caching.robots.life-time=秒数
application.properties
同期時間の間隔に関する注意点
同期時間間隔の数値を小さくすると、MCにロボットをアップロードしてからKappletsに反映されるまでの時間を短縮できます。しかしその反面、頻繁に通信が発生してKappletsの読み込みが遅くなる可能性があることに注意してください。
セッションタイムアウトの設定
ユーザーが一定時間無操作の場合にセッションを自動的に終了するタイムアウト(単位:分)を設定できます。
下記の「変更後」の赤字部分「セッションタイムアウト時間(分)」を変更します。セッションタイムアウト時間を記載する際は数字だけではなく、「分」を意味する「m」を記載してください。
変更前:server.servlet.session.timeout=30m
変更後:server.servlet.session.timeout=セッションタイムアウト時間(分)
application.properties
以上でapplication.propertiesの設定は以上になります。
設定を反映する場合は、各設定項目を編集しファイルを上書き保存した後にTomcatを起動してください。
以上で、Kappletsの構築時のTomcatの設定は完了です。