コンテンツにスキップ

はじめに

本書では、現行運用中のBizRobo! Basic(v10.7以降)を、新規で構築した別サーバ上の BizRobo! Basic v11.5へ移行する手順について解説します。

警告

運用中のサーバー機内での移行については、状況や前提が複雑となるため、本手順書では取り扱いません。

バージョンアップの目的と注意点

バージョンアップは、既存ロボットの動作に影響を与える可能性があります。そのため、以下の理由から「別環境での検証とテスト」並びに「移行先を新しいサーバー環境とする」ことを推奨します。

別途移行後のサーバー機を用意できない場合であっても検証機は必ず別端末として用意し、ソフトウェアのバージョン間の検証を行ったうえで移行先の本番環境(v11.5)へ反映させる必要があります。

  1. リスク管理とテスト
    本番環境に影響を与えることなく、新バージョンの動作や互換性を確認できます。新機能との互換性、既存ステップの動作、エラーの有無を事前に検証し、業務の継続性を確保します。

  2. 切り戻しの容易さ
    新環境で問題が発生しても、本番環境は影響を受けないため、迅速に元の状態に戻せます。これにより、重要な業務プロセスの中断リスクを最小限に抑えられます。

  3. 段階的な移行
    検証環境でのテスト後、段階的に新環境へ移行できます。これにより、移行に伴うリスクを軽減し、スムーズな移行プロセスを実現できます。


対象バージョン

  • 10.7以降

対象読者

対象 説明
管理者 BizRobo!製品群の IT インフラ設計・構築・運用・保守を担当し、BizRobo!に関する IT インフラの窓口となる人を想定しています。

バージョンアップ全体概要

標準的なバージョンアップの流れは以下の通りです。本書では「検証」「本番リリース」の具体的な手順について解説します。

バージョンアップ手順の前提

本手順書では、現行環境の運用を続けながら新環境での検証準備を行い、新環境での検証が終了した時点で本番環境に切り替える形式でバージョンアップの手順を説明します。

No 本書
解説
フェーズ 主な作業内容
1 - 現状課題・要望把握 課題/要望の把握
2 - 計画と準備 現状把握:新機能確認、不具合情報確認、環境カルテ作成
移行計画:移行方針検討、移行対象ロボット精査、全体移行計画、コンティンジェンシープラン作成(切り戻し計画、問題発生時の対応手順、コミュニケーション計画等)
3 移行テスト 検証環境構築、データ移行、テスト実施、必要に応じロボット改修
4 - 本番移行計画 本番計画、周知
5 リリース 本番環境構築、データ移行、ロボットスケジュール起動、報告
6 - 事後対応 集中監視、旧環境廃止

移行テストからリリースの流れ

graph LR
  A[検証環境構築] --> B[現環境からの<br>データ移行]
  B --> C[検証環境での<br>ロボット動作確認/修正]
  C --> D[本番環境構築]
  D --> E[検証環境からの<br>データ移行]

データ移行全体概要

sequenceDiagram
    autonumber
    participant 自端末
    box 現行環境
    participant 現行MC_Kapplets as 現行MC/Kapplets
    end
    box v11.5 検証環境
    participant 検証環境_新MC_Kapplets as 検証環境 新MC/Kapplets
    end
    box v11.5(本番環境)
    participant 本番環境_新MC_Kapplets as 本番環境 新MC/Kapplets
    end

    現行MC_Kapplets->>自端末: バックアップの作成とエクスポート
    自端末->>検証環境_新MC_Kapplets: バックアップの復元とインポート
    検証環境_新MC_Kapplets->>自端末: バックアップの作成とエクスポート
    自端末->>本番環境_新MC_Kapplets: バックアップの復元とインポート

※ バージョンごとの違いについては各章で解説します。


本手順書の構成

本マニュアルの構成を次に示します。

No 章名 主な内容
1 Basic 環境構成 環境構成の概要
2 データ移行 データ移行の全体概要
3 事前準備 セットアップ前の確認事項
4 移行ファイルの作成 各バージョンでのバックアップ取得と検証環境への復元手順
5 ロボット動作テスト 検証環境でのテスト手順
6 リリース 本番環境構築及び検証環境ロボットアップロードとスケジュール設定手順
7 Appendix 用語集、トラブルシューティング

マニュアル内使用表記

表記について

本マニュアルでは、注意、警告、参考を次のように区別して記載しています。

注意

ハードウェアの取り扱い、ソフトウェアの操作などにおいて、守らなければならないことについて示しています。記載の手順に従わないときは、ハードウェアの故障、データの損失など、重大な不具合が起きるおそれがあります。

警告

ハードウェアの取り扱い、ソフトウェアの操作などにおいて、確認しておかなければならないことについて示しています。

参考

知っておくと役に立つ情報、便利なことについて示しています。

本書では、製品名などを以下のように表記しています。

略称 製品名 用途
BizRobo! BizRobo! Basic 無制限のロボット作成と複数人の同時開発を可能にする RPA ツール
MC Management Console ロボットを管理するための Web コンソール。スケジュール実行・ライセンス管理などを行います。
RS RoboServer ロボットを実行するサーバーです。
DS Design Studio ロボットを作成するための統合開発環境です。
DAS Desktop Automation Service ロボットがデスクトップアプリを操作するための常駐アプリケーションです。
Java Azul Zulu OpenJDK オープンソースのJava開発キット(JDK)の一つです。
Tomcat Apache Tomcat JavaサーブレットとJSPを実行するWebアプリケーションサーバーです。

書式について

本マニュアル内で使用する書式の説明は、次のとおりです。

書式 表記例 説明
[ ] [ファイル]メニュー 製品画面に表示されている項目名やメニュー名を表します。OS や他社製品の項目名やメニュー名も同様に表します。
< > http://< IP アドレスまたはサーバー名> URL やファイル名の一部など、環境によって変わる文字列を表します。
※1   MC とは  注や参照の指示、注記を表します。

コードのコピーについて

手順の中で文字列の入力をする場合、文字列をコードブロックで表示しています。

コードブロック内の内容は直接コピーが可能です。コードブロックの上にマウスを乗せると、コピーアイコンが右端に表示されます。アイコンをクリックすることで領域内の文字列をクリップボードに入れる(コピーする)ことができます。

code_copy

  • コピーした値は Ctrl+V でテキストエディタに貼り付けることができます。
  • PowerShell や Linux(WSL)コンソールへの貼り付けは、右クリックで実施ください。

本書に関する注意と補足

  1. 本書の一部または全部を無断転載することを禁じます。

  2. 本書に関しては将来予告なしに変更することがあります。

  3. 弊社の許可なく複製、改変することを禁じます。

  4. 本書は製品の使用方法に関する一つのガイドラインであり、個々の状況に合わせた詳細な手順を保証するものではありません。本書に記載されていない事項については、お客様ご自身でご判断の上、ご利用ください。

  5. 本書の説明で用いられているサンプルは、本書で解説するシステム要件記載のシステムで説明します。


最新版について

本書は作成日時点の情報をもとに作られており、基盤環境構築などに必要な関連ツールのバージョンやシステム画面イメージ、メッセージ、または手順などが実際のものと異なる場合があります。注意事項を承諾いただいたうえで、本書をご利用ください。