Design Studio
DSにおける生成AI機能とUI改善
開発環境である DS において、開発効率を高めるための生成AI機能、メール作成機能、OCRおよびUIの改善が行われました。
1. ロボット説明の自動生成
生成AIプロバイダー接続と動作要件
DSの設定ウィンドウに新設された「AI統合」タブにて、外部のAIプロバイダー(Anthropic, OpenAI, Google AI, Ollama)への接続プロパティを登録します。 本機能により、DSからボタンをクリックするだけで、選択した生成AIモデルがロボットの構造を解析し、日本語での仕様説明テキストを自動作成します。なお、この仕様説明の自動生成は、「ロボット」のみに対応しており、「BER(ベーシックエンジンロボット)」では動作しません。
設定画面

ロボットの説明アイコン
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出力結果の一例

5つの構造化出力項目とコメントの編集保存
AIによって自動生成される説明ドキュメントは、以下の5つの見出し項目に沿って構造化されて出力されます。
- 概要(何を行うロボットか)
- 入力(必要な入力値・変数)
- 主な手順(実行されるプロセスのステップ)
- 出力(出力される結果や返り値)
- 例外処理(実装されているエラーハンドリング)
開発者は生成された説明テキストをその場で自由に変更・編集し、ロボットファイルにコメントとして保存できます。
2. Send Email(メール送信)ステップ
柔軟な宛先とヘッダー制御
ロボットに、新しく「電子メールを送信(Send Email)」ステップが実装されました。
プログラミングによるスクリプト記述を行うことなく、宛先(To, CC, BCC)や件名、カスタムヘッダー(重要度:高 など)をプロパティから直感的に設定・制御可能です。
多彩なコンテンツと高度なマルチパートオプション
プレーンテキストおよびHTMLメールの双方に対応しています。添付ファイルは、実行環境のローカルファイルのほか、リモートデバイス、RFS上のファイルから柔軟に設定できます。
さらに、HTML本文とプレーンテキストの混在、複数ファイルの添付、Content-ID(CID)を使用した画像の本文インライン埋め込みなどの高度な構成を可能にする「マルチパートメッセージ」にも対応しています。

3. OCR 設定の改善
ツリーモード(ISA)ステップ別のOCR個別指定
画面を認識する「ツリーモード」設定等において、ISA(Intelligent Screen Automation)を指定したツリーモードステップごとに、個別にOCRエンジンの種類や、認識用の対象言語を指定できるようになりました。

選択可能なエンジンタイプと言語
- OCRエンジンタイプの選択肢 : デフォルト、Tesseract - 精度優先モード、OmniPage、Tesseract - 速度優先モード、Tesseract - バランスモード、Tesseract - レガシーモード
- 言語の選択肢 : デフォルト、英語、日本語、フランス語、英語+日本語、英語+フランス語、カスタム
これにより、ステップの認識環境に合わせて、最適な文字読み取り精度と認識言語を柔軟にコントロールできます。
4. ロボットビューの可読性向上
レイアウトの最適化
ロボットの開発画面のデザインが整理されました。 展開時のステップ幅の拡大や余白の調整などによる、ナビゲーションおよび視認性が改善されました。

コンテキストメニューの再編成
ステップ追加時に表示されるメニューから「ループ」や「その他」といった重複の多い項目が整理され、目的のアクションを見つけやすくなりました。
新設「Application Tree」カテゴリー
メニュー内に「Application Tree(アプリケーションツリー)」カテゴリーが新設され、画面認識時に用いられる「Freeze Tree(フリーズツリー)」や「Tree Modes(ツリーモード)」アクションがここへ集約されました。

5. メールステップの MS Graph API 対応
OAuth2.0 によるセキュア認証
メール取得ステップ(電子メールごとに など)において、Microsoft Graphを利用するための「msgraph」アクセス方式が追加されました。
従来のパスワード認証を排除してOAuth2.0によるトークンベースのセキュアな認証接続に対応し、パスワード漏洩リスクや無効な構成による接続エラーを防止します。
アクセス項目に「msgraph」を選択すると、UIの入力画面が動的に変化し、従来のPOP/IMAPのようなメールサーバー名やポート番号、パスワードの直接設定欄が非表示になります。
MCの「Vault」連携機能と連動させることで、ロボット内にシークレット情報を露出させることなく安全にOAuth資格情報を呼び出し可能です。

6. CEF ロボットへの誘導
新しいメニューナビゲーション階層
新規のロボット開発において、古いブラウザエンジンを搭載した「BER(ベーシックエンジンロボット)」ではなく、「ロボット」の採用を促すため、作成メニューの配置が変更されました。
従来のBER作成メニューは「Legacy(レガシー)」配下へ再配置されています。
* 新しいBER作成手順 : ファイル (File) >レガシー (Legacy) > 新しいベーシックエンジンロボット…

ウィザードにおける警告表示の追加
レガシーメニューから新規にBERを作成しようとすると、ウィザードダイアログの上部に「ベーシックエンジンロボットは旧式のブラウザ技術に基づいており、最新のWebサイトとの互換性が制限される」旨を明記したオレンジ色の警告ウィンドウが表示されます。
過去のロボット資産のメンテナンス対応等のため、BERは引き続き作成できますが、旧式のブラウザ技術を使用しており、最新のWebサイトとの互換性が限定されます。また、継続的な機能改善の対象ではありません。新規開発では、通常のロボットの利用を推奨します。
